社会貢献への取り組み

全互協の社会貢献基金制度

助成先実績

平成19年度助成実績一覧

応募総数152件

団体等名称 事 業 名 助成額 事業の概要


19

NPO法人 蛍の会 知的障害者 ふれあい蛍駅伝大会 1,400,000円 競技性はもちろん、自らの意思で楽しむことができるよう伴走付きでも走れるようにしたり、宣言タイムに近い順に順位が決まる宣言タイムレースなどを取り入れるなど工夫している。1.5km/人×6人で競技。昨年度の参加数は、選手457人、保護者350人、ボランティア300人、その他含め合計1472名。
NPO法人 無痛無汗症の会トゥモロウ 難病患者の医療支援 890,000円 病気の特徴は、汗と痛みの機能が働かないこと。「汗」に関しては、発汗による体温調節ができず、直ぐに体温が変動してしまい、常に気を使っている必要がある。体に熱を貯めたまま就寝すると不眠から自律神経失調症による同期性嘔吐症を起こす。また、体力低下により、二次的トラブルの原因となる。この病気については、特に夏の期間が恐怖でありクーリンググッズの携行、使用が不可欠である。西川とふとんタナカが共同開発したアイスジェルパッド・シーツにより高熱の体を冷やしてくれる効果がある。
NPO法人 なごみの里 小・中学校を対象にしたフォーラムの開催~「看守取り」から死の尊さを教え、命の大切さを感じてもらう~ 1,000,000円 昨年度助成団体。昨年度助成事業はフォーラムに参加した子供たちに与えた影響が大きく、また各方面から高い関心を集めた。各地の小学校道徳教育研究協議会がこの活動の開催を望み、開催に当たって、教師の出席も呼びかけるなどして実行。2007年7月以降~2008年2月までにフォーラムを開催した地域は、東京都葛飾区2ヶ所、島根県出雲市、兵庫県姫路市、福岡県福岡市、京都府京都市。講演受講者は603名。事業報告には多くの方の感想文が添付されている。
(財)オイスカ 東ティモールにおける農業分野人材育成支援 1,000,000円 東ティモールにおける唯一の研修施設(インドネシア政府から譲り受け)における農業研修・人材育成の実施。大統領襲撃事件以来、継続してきた夜間外出禁止令は現在も継続中である。
NPO法人 ADRAJapan(アドラ・ジャパン) 口唇口蓋裂医療チーム派遣事業 1,500,000円 アジアで最も所得水準の低い後発開発途上国のネパールでは、医療そのものの機会が限られていること、貧しい人々には治療費が高額であること、口唇口蓋裂の手術をできる医師が未だに少ないことなどから、障害を抱えたまま大人になる人が多い。医療チームは形成外科医5名、麻酔科医5名、看護師11人(手術室・病棟)等のスタッフで構成し、患者の手術、術後看護を行う。ネパール人医師が2~3名、手術に参加する。17人のネパール人医療スタッフが日本人医療スタッフと協力して患者の手術・術後ケアを行う。日本人臨床工学技師が参加、医療機器の整備、ネパール人技師への指導を行う。
任意団体 チェルノブイリの子供を救おう会 放射能汚染地のこどもの体内放射能の低減化 400,000円 チェルノブイリ原発事故では、事故処理作業に12万人が動員。その結果、放射能障害による廃疾者は2千人。数年このうちの約10%が毎年癌で亡くなっている。また、放射線汚染値の住民、特に子供たちは健康状態の悪い人が多い。現在の大きな問題は内部被曝であり、低線量放射能の長期間被曝が健康に与える影響は未解明だが、発病予防策として体内放射量の減少を重視する。当団体では2001年より薬剤投与のプロジェクトを行い体内放射能のデータを測定してきた。現地で服用した場合それまでの60~80%の体内放射能となる効果を得た、さらに日本に滞在させて行った場合は放射能は20~50%になり、より良好な結果が得られている。
任意団体 ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクト 上下肢障害者のための義肢装具等の製作・配布 1,350,000円 ルワンダ国では、1959年頃より紛争が続き、特に1994年の民族対立による大虐殺で100万人以上の人が殺され、戦闘、地雷などによっても多くの障害者を生み出した。現地における義肢装具の需要が多く、NGOを組織(1996年、ルワンダ法務省より認可)、1997年に義肢製作所を開設して障害者支援を行ってきた。活動後、隣国(コンゴ、ブルンジ等)から義肢装具を求めに来る人が多いことが判る(ブルンジでは装具製作を行っている場所がない)。2006年、ブルンジに義肢製作所を設置。この国も植民地政策による民族対立が続き、地雷の被害者が多く、ポリオによる上下肢不自由者も多い。障害者の多くは仕事に就けず、収入もない。
任意団体 つやぎさ海辺の自然学校 津屋崎干潟 カブトガニ産卵調査 675,000円 環境省より絶滅危惧種に指定されているカブトガニの産卵について毎年調査している。昨年は市民参加を試み、今回は専門家の参加・協力を得て実施し、資料作りからワークショップまでサポートを受ける。絶滅危惧種を守り、自然環境保全を行うことを目的とする。
東北大学大学院文学研究科 博士課程
小田島建己
死者の結婚式-東北地方における「冥婚」習俗の比較研究 998,000円 「冥婚」-死後何年か経って後に遺族たちが死者をあの世において結婚させる儀礼習俗で、「死後結婚」「死者結婚」等と呼ばれることもある。この儀式習俗は、沖縄と東北地方の一部に見られるのみ。奇異な儀式習俗とみる好奇の目は強く、研究レベルで探求しようとする機会が少なく、さらには統合的に比較検討する研究がほとんど行われてこなかったことが、未解明な部分の多い原因になっている。また申請者のこれまでの発表は、例えばこの習俗が開始された時期に関する常識に訂正を加える新たな知見であるなど、発表直後よりその質の高さが注目を集め、山形県立博物館からも特別セミナー講師依頼を受ける。
国士舘大学大学院工学科建設工学専攻
国広研究室
安達千鶴
建築家の関与する墓の研究 787,000円 推薦状によると、申請者は「廟」「墓」とい建築物としては特殊なジャンルを集中的に文献調査してきた、とのこと。ヴァナキュラー建築・・・イグルー(カナダ)、洞窟型住居(トルコ)、採風塔を持つ住居(イラン)、高床式住居(インドネシア)、水上住居(マレーシア)などと建築家の造る墓の違いについて、文献調査を中心に研究・調査する。
助成額計(平成19年度) 10,000,000円