冠婚葬祭マナー

結婚式を挙げる人
〜マナー編〜

結納品一式の値段は?

9品目、略式7品目、略式5品目

結納品はかつて、反物や帯地などに縁起物の酒肴を添えて贈る二人の新しい生活のための準備品でした。
現在では男性側から“御帯地(おびじ)料”として結納金を、女性側からは“御袴地(はかまじ)料”として結納返しを、形式化した酒肴を添えて贈るのが一般的。

 

セットになったものを結婚式場やデパートで購入することもできますが、かかる費用や形式にはその地方地方のしきたりなどで差があるため、事前に両家でよく話し合っておく必要があります。
結納品の正式な品目は、目録、長熨斗(ながのし)、金包(きんぽう=結納金)、寿恵広(すえひろ)、友志良賀(ともしらが)、子生婦(こんぶ)、寿留女(するめ)、勝男節(かつおぶし)、家内喜多留(やなぎだる)の9品目。略式7品目、略式5品目といった具合に奇数品目で簡略化されます。
男性側が正式9品目で5~10万円くらい、女性側は男性より控えめな3~5万円前後のものが一般的です。また、男性側が結納金の1割を酒肴料、松魚(かつお)料として包む習慣があり、一部の地域ではさらに、結納飾り以外にも結納調度品(高砂人形、宝船、結納品を包む袱紗(ふくさ)など)を揃えるなど、伝統に則るとかなりの額になる場合もあるようです。