冠婚葬祭マナー

困った編

弔辞を頼まれた場合は?

弔辞の書き方

弔辞はふつう、末長く喪家に保存されるものなので、文面をよく吟味し、ていねいに書きましょう。正式には巻紙に薄墨の毛筆でしたため、奉書紙に包んで「弔辞」と上書きするものですが、無地の白い便箋か市販の弔辞用紙を用いてもかまいません。
朗読時間は3分くらいがふつうで、これは400字詰め原稿用紙で2~3枚程度です。忌み言葉に気をつけて感傷的になりすぎないよう、やや抑え気味に書くのがコツです。

 

書き出しと結び

よく使われる書き出しのフレーズとしては・・・
「○○○○殿の訃報に接し、謹んで哀悼の意を捧げます」
「○○○○様、謹んでご逝去を悼み、ご霊前に捧げます」
「謹んで○○さんのご霊前に申し上げます」
結びのフレーズとしては・・・
「心からご冥福を祈り、弔辞とさせていただきます」
「深く哀悼の意を表し、御魂の安からんことをお祈りして弔辞といたします」
「○○さん、どうぞ安らかにお眠りください」
結びのフレーズのあとには葬儀当日の年月日と自分の肩書、名前を書き入れます。

 

読み方の作法

司会者に指名されたら、
1. 立ち上がって遺族に一礼し、祭壇の前に進む

 

 

2. 祭壇に向かって一礼する

 

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3. 弔辞を左手でもって右手で開き、巻紙を取り出す

包みを左手で支え右手で開きます

 

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4. 上包みをたたんで弔辞の下にもつ
右手で奉書紙を取り出し上包みの下に置きます

そのまま右手で上包みをたたみます

 

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5. 右手で弔辞をゆっくり開き、目の高さに捧げて読み上げる
(巻紙の場合は右手で読んだ端から巻いていく)

上包みの上にのせ右手で開いてよみます

 

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6. 読み終わったら奉書紙に包み直して、祭壇へ向こう正面にして供える
読み終えたら弔辞を包みます

 

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7. 霊前に一礼、遺族にも一礼して席に戻る
文字をむこう向きにして祭壇に置き一礼して下がります

 

    

慣れないことなので、練習が必要です。時間を計りながら声を出して読み上げます。あがると早口になるので、ゆっくり読むよう心がけましょう。