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その他様々な取り組み

第6回婚礼に関するアンケート調査報告書

年中行事、儀式、儀礼等に関するアンケート調査

葬儀、婚礼等に関するアンケート調査

はじめに

結婚する二人に対して周囲が種々の形で祝福することは自然な感情、行為であり、その一つとして、かつては新婚生活に必要な品物などを贈ることが一般的でしたが、現在ではお祝いとして《現金を贈る》ことが主流となっています。それでも陰陽五行説の影響なのか、ハレの場に現金を包む場合は陽数(奇数)としていますが、ただ「9」だけは“苦”に通じることから避けるなど、さまざまな習俗が色濃く残っているようです。
一方、贈る際の金額の多寡ですが、贈る人と贈られる人との関係により異なってくるのは当然とはいえ、具体的にはどれ位の金額が相応なのかということが多くの人々の関心事になっているのも事実です。また、同じ立場であっても地域によって金額に差があるのだろうか、ということも気になるのではないかと考えられます。当協会には、割賦販売法に基づいて経済産業大臣から営業を許可された「冠婚葬祭互助会」事業者約203社が加盟しており、加入者及び各地域の消費者の皆様方より“結婚式”に利用して頂く施設として、北海道から沖縄に至るまで、結婚式場、ホテル、チャペルなどを数多く保有しています。そこで、当協会では、傘下の結婚式場で行われた結婚式・披露宴のご参列者、ご出席者の皆様方にお願いをして、平成9年度より5年毎に「祝儀」についてのアンケート調査を行っており、このたび第6回目の調査を取りまとめることができました。
本調査が皆様方の儀式を取り巻く生活の中において、お役に立てば幸いです。

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会
広報・渉外委員会

調査概要

調査目的
国民の儀式生活に関する意識調査・基礎資料の収集
調査対象
  • 全互協に加盟する冠婚葬祭互助会が直営する施設で行われた披露宴の出席者
  • インターネットアンケートモニター
調査方法
  • 披露宴会場において、出席者にアンケート票を配布
    ハガキもしくは専用のアンケート回答画面(Web)で回答
  • インターネットアンケート
    ここ1年の間に結婚式に参加したことがある人が回答者条件
調査期間
令和5年10月1日~令和6年3月31日
配布部数
披露宴会場でのアンケート票配布分 80,000部
回答数
3,178件(有効回答数:3,137件)

配布したアンケート票の内容

調査概要

調査対象者

冠婚葬祭に伴う儀式は、昔から地域のしきたりや慣習によって他の地域では見られない特色を育みながら受け継がれています。そうした背景から、地域性は祝儀の決定に大きく関わっていると考えることができます。また、人は人生経験を積み重ねていくとともに、人間関係もより広く、より深くなることが考えられることから、日頃の付き合いや親しさの度合い、年齢なども祝儀の金額を決める重要な要素と言えます。
本調査は、地域や新郎新婦との関係、年齢などの視点から、祝儀の金額を集計することを試みています。

回答者の地域別内訳

全互協に加盟する互助会の結婚式場にアンケート票を送付し、新郎新婦の許可を得た披露宴会場で出席者にアンケート票を配布し回収、インターネットアンケートモニターに対するアンケート調査分を加え合計3,178件(有効回答数は3,137件)で集計しました。地域別の内訳は次のとおりです。この報告書では、アンケートの集計結果から地域性を出せるよう10地域に分けて集計しています。

[地域別回答件数割合]

【単位:件】

北海道
ブロック
東北
ブロック
北関東
ブロック
東京
ブロック
南関東
ブロック
北海道 89 青森県 20 茨城県 34 東京都 425 神奈川県 259
    岩手県 14 栃木県 28 山梨県 12 静岡県 125
    宮城県 43 群馬県 36        
    秋田県 17 埼玉県 158        
    山形県 21 千葉県 128        
    福島県 29 新潟県 63        
        長野県 35        
  89   144   482   437   384
中部
ブロック
近畿
ブロック
中国
ブロック
四国
ブロック
九州
ブロック
愛知県 193 大阪府 241 鳥取県 8 徳島県 14 福岡県 130
三重県 114 兵庫県 271 島根県 11 愛媛県 66 佐賀県 13
岐阜県 42 京都府 59 岡山県 64 香川県 26 長崎県 30
富山県 14 福井県 23 広島県 77 高知県 6 熊本県 30
石川県 25 和歌山県 16 山口県 21     大分県 40
    滋賀県 40         宮崎県 35
    奈良県 34         鹿児島県 21
                沖縄県 36
  388   585   181   112   335
合計 3.137

地域別回答件数割合

地域名 件数 割合(%) 地域名 件数 割合(%) 地域名 件数 割合(%)
北海道 89 2.8 東北 144 4.6 北関東 482 15.4
東京 437 13.9 南関東 384 12.2 中部 388 12.4
近畿 585 18.6 中国 181 5.8 四国 112 3.6
九州 335 10.7 合計 3,137 100
地域別回答件数割合

新郎新婦との関係別回答数

全回答を新郎新婦との関係別にまとめると、回答数は次のとおりです。

新郎新婦との関係 回答数(人) 割合(%) 新郎新婦との関係 回答数(人) 割合(%)
兄弟姉妹 221 7.0 勤務先の部下 89 2.8
叔父・叔母 448 14.3 取引先関係 18 0.6
従兄弟・従姉妹 197 6.3 友人 1,200 38.3
その他親戚 329 10.5 その他 197 6.3
勤務先の上司 163 5.2      
勤務先の同僚 275 8.8 合計 3,137 100

回答者の年齢構成

回答者の年齢構成を把握するため、アンケート中、年齢に関する設問を設け、各世代別ごとにまとめて集計しています。各世代別の回答数は、次のとおりです。

年代 件数 %
20代 920 29.3
30代 727 23.2
40代 402 12.8
50代 461 14.7
60代 408 13.0
70代以上 219 8.8
合計 3,137 100
回答者の年齢構成

また、年代別で「既婚/子どもあり」、「既婚/子どもなし」、「未婚」の状況を集計すると、20代は未婚者が64%を占めています。一方で、30代は既婚者の割合が68%、40代は75%、50代は84%、60代は91%、70代以上は94%と年代が高くなるにつれて既婚者の割合が高く、特に、「既婚/子どもあり」の割合が高くなる傾向が見られます。

  20代 30代 40代 50代 60代 70代 合計
既婚/子供有 154 368 244 330 342 189 1,627
既婚/子供無 180 126 58 58 30 16 468
未婚 586 233 100 73 36 14 1,042
920 727 402 461 408 219 3,137

[回答者の各年代別の既婚・未婚割合]

回答者の各年代別の既婚・未婚割合

前回の調査(第5回婚礼に関するアンケート調査)について

1.前回調査の概要

調査目的
国民の儀式生活に関する意識調査・基礎資料の収集
調査対象
全互協に加盟する冠婚葬祭互助会が直営する施設で 行われた披露宴の出席者
調査方法
披露宴会場において、出席者にアンケート票を配布
調査期間
披露宴会場でのアンケート票配布分80,000部
配布部数
80,000 部
回答数
3,017件(回収率:3.8%)

2.回答の回収状況

地域別の回答数内訳

北海道 185 東北 225 北関東 346 東京 143 南関東 337
中部 313 近畿 462 中国 148 四国 119 九州 739
合計 3,017

回答者と新郎・新婦の関係

新郎新婦との関係 回答数(人) 割合(%) 新郎新婦との関係 回答数(人) 割合(%)
兄弟姉妹 185 6.1 勤務先の部下 120 4.0
叔父・叔母 488 16.2 取引先関係 27 0.9
従兄弟・従姉妹 198 6.6 友人 1,066 35.3
その他親戚 157 5.2 その他 150 5.0
勤務先の上司 227 7.5      
勤務先の同僚 399 13.2 合計 3,017 100